開催日|2025年8月30日(土)
会 場|まちの寄り処・森岳(島原市上の町868)
長崎県の島原半島を拠点に活動するアートプロジェクト「UNZENプロジェクト」主催のクロストークイベントに 椹木野衣 所員が登壇します。
UNZENプロジェクト クロストークイベント
UNZENのはじまり・いま・これから——火山と生きる、アートでつながる。
噴火の記憶とともにある島原半島。火山とともに生きるこの地には、忘れたくない記憶と、忘れられてきた声が交錯しています。私たちUNZENプロジェクトは、そのあわいを歩きながら、芸術表現を通して、土地・時間・人とのあらたなつながりを模索しています。
今回のクロストークイベントでは、美術批評家・椹木野衣さん、美術家・大浦一志さんをゲストに迎え、アートの視点からこの地域の「いま」と「これから」を探る対話の場を開きます。これからのUNZENを、一緒に考えてみませんか?
UNZENプロジェクトとは?
UNZENプロジェクトは、長崎県島原半島の火山・雲仙普賢岳を中心に、「大地と火山」「災害と表現」「記憶と伝承」をテーマに活動を展開するアートプロジェクトです。火山がもたらす自然の恵みと災害という両面に目を向けながら、火山と芸術表現の関係を探り、記録と記憶の継承を目指してフィールドリサーチや展示を行っています。
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◉開催概要
日 時|2025年8月30日(土) 15:00〜17:00
会 場|まちの寄り処・森岳(島原市上の町868)
話し手|椹木野衣(美術批評家)、大浦一志(美術家)、砂守かずら(UNZENプロジェクト代表)
司 会|大友真希(UNZENプロジェクト)
主 催|UNZENプロジェクト
協 力|多摩美術大学アートとデザインの人類学研究所
助 成|公益財団法人 福武財団
※申込不要・参加無料
※座席数は30席程度(立ち見も可能)
◉話し手プロフィール
椹木野衣(さわらぎ・のい)
美術批評家。多摩美術大学教授、アートとデザインの人類学研究所所員。1962年、山間の秩父に生まれ、京都の同志社大学で哲学を専攻。のち東京に拠点を移し、1991年に最初の評論集『シミュレーショニズム』を刊行。著書に『日本・現代・美術』『後美術論』『震美術論』など多数。福島県の帰還困難区域で開催中の「見に行くことができない展覧会」“Don’t Follow the Wind”では実行委員を務める。近年は、美術との関わりのなかで雲仙・普賢岳など火山に関する調査を行っており、2022年に多摩美術大学で開催された展覧会「UNZEN--「平成の島原大変」:砂守勝巳と満行豊人をめぐって」を監修。
大浦一志(おおうら・かずし)
美術家、武蔵野美術大学名誉教授。1953年、兵庫県生まれ。1975年、武蔵野美術短期大学専攻科デザイン専攻商業デザインコース修了。トラック運転手、NHKサービスセンターデザイン室、勝井三雄デザイン事務所を経て、1980年よりグラフィックデザイナーとして活動を開始。その一方で、写真を媒介に身辺の事物に眼差しを重ね、「見ること」の深さを問う作品制作を展開してきた。1992年以降は、30年以上にわたり東京の自宅と長崎県南島原市を往還しながら、被災物の掘り起こしや採取、定点観測によるフィールドワーク「雲仙普賢岳プロジェクト」を行い、自らの身体を通して、自然と人間の営みの関わりを探り続けている。
砂守かずら(すなもり・かずら)
UNZENプロジェクト代表。女子美術大学短期大学部を卒業後、写真家である父・故砂守勝巳の遺作保存・研究・発表活動に取り組む。京都芸術大学大学院通信教育課程では「雲仙・普賢岳 噴火災害写真にみる砂守勝巳のリアリズム」をテーマに研究。2020 年、原爆の図 丸木美術館にて初の大規模個展「砂守勝巳写真展『黙示する風景』」を開催。2022年、展覧会「UNZEN--「平成の島原大変」:砂守勝巳と満行豊人をめぐって」ではキュレーション協力を務めた。以降、雲仙・普賢岳の災害と芸術表現をめぐるリサーチを継続。2024年、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻リサーチ分野毛利嘉孝ゼミ研究生修了。2025年5月、論創社より砂守勝巳『オキナワン・シャウト』復刊。
【お問い合わせ】
UNZENプロジェクト:iaaunzen@gmail.com
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アートワーク:玉井泉
デザイン:尾崎房
*イベント情報などの詳細や変更などについては、UNZENプロジェクトのSNSをご覧ください。
X(旧twitter):@UNZEN_PRJ
Instaglam:@unzen_project